2016/04/21
gooラボスタッフです。
2016年4月20日より「国際ドローン展」が開催されており、先日開催された「Japan Drone 2016」に続き、ドローン(無人飛行機)や関連技術が数多く展示されております。ドローンの用途としては、空撮、計測・観測、警備・監視・点検、物流・配送、災害対応、農薬散布、ホビー、スピードレースなど多岐にわたりますが、今回の展示では主に産業分野における利用に焦点があてられた展示となっております
PRODRONE社 の展示からご紹介
まずはPD6B-AWという大型機で最大積載量20kg。映画、CM、ドラマなどの撮影現場に適しているモデル
次にPD6-AWという中型機で雨天時でも安定した飛行が可能なモデル。
下はPD4-AW。雨天時のフライトが可能なだけでなく、水面への着水が可能で防水型カメラ搭載の場合は、空撮からそのまま水中撮影に対応できるとのこと。
こちらは違法飛行中のドローンを捕獲するためのネットランチャーを装備した捕獲用ドローン。最大4つのランチャー搭載可能。
続いてのモデルはパナソニック株式会社AVCネットワークス社協力の自走型平面検査専用機。天井点検用に天井に密着して飛行できるようローラーが装着されたタイプのドローン。
最後はコンセプトモデルで、将来運搬・輸送ドローンが大量に使われる状況を想定し、多くのドローンを積み重ねたり、畳んで格納することを想定しているとのこと。
続きまして発売元はアイサンテクノロジー株式会社による「Winser」 というモデルで、空中写真測量・計測に特化した測量モデルになります
NECによるドローン展示では進入してくる違法ドローンを認識・追尾するドローンが展示されております。
TEAD による水平飛行とホバリングを両立させたドローンのコンセプト展示。エンジンで発電しながら飛行するタイプで長時間の飛行が可能になっております
パトランプ搭載の警備用のドローンもあります。
菊池製作所も数多くの展示をしております。
レーダーを搭載し測量用途に活用できるタイプ
下の写真は10kg搭載できる多用途対応可能な大型ドローン。デジタル一眼レフを搭載して、写真測量や3Dモデリングなどに活用可能
株式会社自律制御システム研究所 によるVTOL Droneとして紹介されていた研究開発中の垂直離着陸できるドローン
下の写真は上空気象観測用の「R-SWM」とりつけられた各種センセにより、任意の高度・緯度・経度の気象観測を可能にするもので、用途としては、ロケット打ち上げ前の調査、風力発電計画時の調査、逆転層の調査などに用いることを想定して研究開発されているとのこと。有限会社タイプエスによる空撮動画はこちら
最後になりますが、前回の展示に引き続き、NTT東日本ではドローン活動実績の報告。
用途としてはかなり出揃ってきた感のあるドローンですが、今後は実証実験を続けていく中での問題点解決に焦点が当てられてくるかもしれません。
「国際ドローン展」
会期: 2016年4月20日[水]~22日[金]
会場:幕張メッセ / 主催:一般社団法人日本能率協会